2024年10月23日(水)~10月24日(木)の2日間にわたり、日本教育会館において区画整理と街づくりフォーラムが盛大に開催されました。今回のテーマである”区画整理とデジタル・トランスフォーメーション(DX)” ~事前防災・合意形成からエリアマネジメントまで~に相応しい表題として、日本測地設計株式会社および株式会社ギャラクシーズにおいて取り組みをしている「まちづくりの合意形成におけるVR等の先端技術・データ活用」について、論文発表を行いました。
1.要約
まちづくりの合意形成におけるVR等の先端技術・データ活用にあたり、デジタル技術を活用した参加型まちづくりをコンセプトとしています。
具体的には、MR(複合現実)技術を活用し、現実世界と仮想空間を融合させた「Collaborative Cityscape」というシステムを開発し、実際のまちづくり協議会で活用した事例を紹介しています。この技術により、参加者はVRゴーグルを通して、将来の街並みをリアルに体験し、まちづくり計画への理解を深めることができ、効果的な参加型まちづくりを実現しようとする試みや展望について説明しました。
2.背景
建設業界では、デジタル化による生産性向上や業務効率化が進んでいます。まちづくりにおいても、デジタル化による生産性の向上や業務の効率化・省力化に留まらず、デジタル技術を大いに活用し、新たな価値の創出や課題解決が期待されています。
3.技術の活用
・デジタルツイン: 現実の都市をデジタル上で再現する技術です。・MR技術: 現実世界にデジタル情報を重ね合わせる技術です。
・Collaborative Cityscape: 上記の技術を組み合わせ、複数のステークホルダーが共同でまちづくり計画を検討できるシステムです。
4.効果
・住民参加の促進: VRによる臨場感あふれる体験は、住民のまちづくりへの関心を高め、積極的な参加を促します。
・合意形成の円滑化: 具体的なイメージを共有することで、ステークホルダー間の意見の対立を減らし、合意形成を円滑に進めることができます。
・防災意識の向上: 災害シミュレーションをVRで体験することで、住民の防災意識を高め、避難計画の策定に役立てることができます。
本論文につきまして、より詳細な情報をご希望の場合は、 お気軽にお問い合わせください。 日本測地設計株式会社 営業部 03-3362-7613 |